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慶應スクールの塾生に聞いてみてください。ほとんどの生徒が「勉強が面白い!」と答えてくれます。
生徒の学力はそれぞれ違いますが、自分の学力に合った難しい応用問題が解ければ勉強が面白くなるのです。これも慶應のしつもん授業だからできること。
高校生なんか私がヒントを教えて解法が浮かぶと「わかりました!」と喜んで解きます。説明しすぎると生徒の楽しみを奪ってしまうのです。
ここでは、そんな当スクールの授業風景を紹介します。
授業では1回の授業で1つの問題を解くことがよくあります。
1回の授業は100分なので、100分使って1題解きます。
応用問題とはいえ、1題解くのにそんなに時間がかかるの?と思うかもしれません。
ふつうなら100分もかけて、たった1題しかできないの?と感じるでしょう。
でも、私の生徒たちはそんなふうに思っていないです。
充実感をもっていると思います。
それは100分の中味が充実しているからです。
問題の解き方を教えるだけなら15分もあればできます。
しかし、私はそういう表面的な勉強を生徒に教えたくありません。
解き方だけなら、解説を読んで理解できる中高校生でもできるでしょう。
解き方ばかり知ろうとして勉強すると、後で応用できないことが多いんですね。
何となく覚えているだけなので、その知識が
全体の中で果たす役割
他の分野との関連性
がわからないため、使えない知識となってしまうのです。
そんなやり方でも中学までなら何とかなるかもしれません。
ところが、高校の勉強や大学入試では全く歯が立たなくなってしまいます。
(中学まで優秀だった生徒が高校の勉強で伸び悩む大きな原因です)
ここでは、中学生の理科の授業を一部紹介します。
内容は中学2年の1分野「化合」の計算問題です。
「問題文を読もう!」
「酸化ってどういうこと?」
「ステンレス皿ってどれ?」
「ついでに実験器具の確認をしよう!」
「ガスバーナーの使い方は?」
いきなり問題を解くのではなく、問題文に登場する用語、実験器具がどれを指すのかも生徒に確認します。
問題を解く場面では、問題文中にあるグラフを指して
「この関係を何ていうの?」
「酸化銅は黒色だけど、銅はもともと何色?」
「酸化銅の化学式は?」
「酸化銅の化学反応式は?」
「化学式と化学反応式の違いは?」
「原子と分子の違いは?」
「酸化銅のモデル図を書いてみよう!」
こんな感じで生徒にどんどん質問していきます。
計算問題を解く場面ではグラフを見ながら
「縦軸は何を表す?横軸は?」
「0.8gの銅に対して、酸化銅は何g?」
「化合した酸素は何g?」
「銅:酸素の比は?」
「比は少数でいいの?」
「8:2のままでいい?」
「比はどう答える?」
「正解!」
予定していた問題ができたら、入試によく出る発展事項に取り組むこともあります。
「銅原子が200個あるとき、酸素原子は…」
先ほど書いた化学反応式と原子のモデル図を使って考えます。
こんな感じで授業を進めていると、100分なんてあっという間です。
プリントを解く、学校のワークをやる、それが勉強と思い込んできた生徒にとって、100分かけて1題を解くという勉強は新鮮にちがいありません。
先生に質問されながら、バラバラだった知識が整理され問題の考え方が理解できるのですから。
一問入魂で勉強していけば、いつ、どこで、どのように出題されても、自分のアタマのなから、問題を解く鍵を取り出して解決できるようになります。
この学力は中学の早い段階からきちんと訓練して身につけるべき大事な力です。
今回は中学2年生が数学の連立方程式を勉強しているところです。
A君は数学が得意、B君は数学が苦手という設定。2人が同じ時間帯、同じ先生に指導されることになっても勉強する内容は別メニューです。
A君は数学が得意ですから、教科書やワークの問題はほとんど自力で解くことができます。
そういう場合、高校入試の問題を使って指導する大変効果的です。入試問題には思考力を試す問題がたくさんあります。
A君の持っている思考力を見極め、いま最もふさわしい問題はどれか、この点が大事です。
この指導はA君の実力を伸ばすだけでなく、やる気をさらに引き出します
実はこちらの方がメリットが大きいのです。
できる子というのは、学校や塾で説明を聞くだけで簡単に解けてしまうような問題が解けてもあまり楽しくないんですね。
自分の実力より少し難しい問題の方が、知的好奇心を刺激してくれるので勉強が楽しくなります。
塾長の一言
子どもって、簡単な問題が100題解けてもうれしくないようです。
ついでに言うと、テストで100点を取っても、クラスでただ1人でないと価値がないようなことを言います。
「だって簡単だったから、みんな解けるでしょ」
よくそんな感じのことを言います。
しかし、友達が解けないような問題、最初は解けないと思ったけど、少しずつわかってきて自力で解けた問題、このような問題が解けると、ものすごい自信になるみたいです。
思春期ですから、「やった~!」なんて言葉に出しませんが、わたしが「ブラ~ヴォ!」なんて褒めるとほんの一瞬ですが、笑顔を見せてくれます。
B君にはこんな指導をします。
先生「今日は連立方程式の文章題をやろうか!それじゃ、問題文を読んで」
生徒「時速15kmの自転車で家から駅に向かって出発したが、途中で・・・」
先生「文章題を解くときはどうするの?」
生徒「図を描きます」
以下「……」は生徒の答えが入ります。
先生「いっしょに図を描くよ。」
……
先生「何について式を作る?」
……
先生「単位は?時間?分?」
……
先生「45分を時間になおすと何時間?」
……
先生「これで式は完成。計算しよう」
B君の指導においても、どんな問題を解かせるかということが成績アップの鍵になります。
今月上旬で受験生の指導が終わりました。
授業のスケジュールにも余裕が生まれ、ここ最近、主に中学1年生の授業を担当しています。
この1年生の授業がとっても楽しいんです!
もちろん、生徒との会話が楽しいというのもあるのですが、私にとってはそれ以上に授業をしていると自分の魂がよろこんでいる、そんな楽しさを感じています。
こんな気持ちになれるのは、心から子どもたちに教えたいことを存分に伝えられているという実感があるからだと思います。
「勉強は時間をかけて丁寧にするんだよ。」
「問題をたくさん解くことも大切だけど、学んだ事柄をしっかり頭のなかで整理することが重要だよ。」
「辞書を引いてみよう。この問題を解くヒントが書いてあるよ。意味だけを調べるのではなく、単語の説明をよく読むんだよ。」
「この問題はむずかしいね。でも○○君だったら解けるから、じっくり考えてみよう」
「ちょっとつまっちゃった?そしたら参考書を使っていいよ」
「解いている問題の解き方は載っていないけれど、考え方は同じだから」
「この公式とグラフを今解いている問題にどう応用したらいいかな?」
一生懸命考えている生徒たちに問題を解くヒントを与えたり、重要ポイントを思い出すための質問をしてあげたり…
生徒のアタマがフル回転している瞬間です。
生徒本人もウンウン唸りながら、自分で答えを導き出す楽しみを存分に味わっています。
そのときの子どもたちの表情がとってもいい!
お母さんにもお子さんが勉強している素敵な顔を見せたいなぁ、いつもそう思います。
時間はかかるけれど、自ら問題に取り組み、手助けしてもらいながら、自力で問題を解決する
こうした地に足のついた作業こそ、子どもたちの心の中に本当の自信を作っていくのだと思います。
勉強を通して、だんだん賢くなる自分を感じることができれば、自分の人生が楽しくなるし、そう思うからこそ自分の将来を真剣に考える。
自ずと勉強も頑張れる。
そんな好循環に子どもたちを導いてあげたいです。
今月から新小学生コースがスタートしました。
新コースは「書く」ことがメインです
慶應スクールを開校する前、大手進学塾に勤務していました。
そのとき小学生&中学生の国語を担当していたのです
年に何度か作文の授業がありました。
毎回、小学生&中学生を合わせて全部で1000枚近くの作文を読むことになるのですが、これがほんとに楽しい作業でした
授業が終わった深夜から夜明け近くまで、ずっと子どもたちの作文を読んでいたのを覚えています。
子どもたちの作文を読むと心が揺さぶられます
子どもたちにとって作文を書くという行為は、自分の内面を言葉にする作業でもあるのです。
「今日は作文を書くぞ~」というと、初めは「え~、作文やだぁ~」なんて反応しますが、しばらく経ってスイッチが入るとものすごい真剣な表情で原稿用紙に向かいます。
言葉にするのは大変な作業ですが、子どもにとっては自分のほんとうの思いにリーチできる時間でもありますから、よろこび度は最高潮に達しているのではないでしょうか?
作文は
こころの井戸掘り
です。
蛇口をひねれば出てくる水道水とはちがって、自分の地中深くねむっている滋味に富んだオリジナルなミネラルウォーター
うまいに決まってます
そのようにして原稿用紙に埋められた文字を読むことは、私にとって子どもたちとのたましいの交流になっていたんだと思います。
小学生コースに参加しているお母さんへ
毎回授業で書き上げた作文をファイルに綴じています。
その作文を見て、先生のチェックが入っていないなぁと感じる方もいるかもしれませんが、あえて何も書き込んでいません
作文の授業ではあっても、私のねらいは作文の書き方を教えることではないからです。
書き上げた作文の一つ一つが子どもたちの100分の成果であり、内面を深く掘り下げ言語化しようとした結晶です。
展覧会に飾られている作品のようなものです。
そう思い、作文にはいっさい赤ペンを入れていません。
お子さんの作文には子育てのヒントが満載です。
お子さんの多様な面を知るきっかけになると思います。
ただ、読んでもお子さんに突っ込まないでくださいね。
この子、こんなことを感じているんだぁ
そんなふうに、そ~っと見守っていてあげてください。
小学生コースに参加しているお母さんからメールをいただきました
平田先生
いつもお世話になります
まだ数回ですが、毎回、楽しく通わせていただいているようです。
毎回、高校生のことが気になるようで、帰り道は、高校生のことが話題になります。
今日は、XとかYっていいながら、数学をやってたよ。なんだろうね。」とか「みんな難しそうな顔して、真剣だったよ」など。
我が家は親戚の中でも息子が一番上で、身近に中学生や高校生がおりません。
そのため、お姉さん達が気になっているのかもしれません。
異学年が一緒に勉強することって、とてもいいなと感じました。
子供の作文は、毎回楽しみに読ませていただいております。
作文の指導は、どのように進められていくのか、予測がつかなかったので、ブログでお話いただいてありがとうございます。
添削されないことも、なぜだろうと思っていました。
息子は、すらすら書けちゃうんだよ、と話してくれます。
あのメモを作る時間が、井戸堀りなのですね!
親の意見の入らない、純粋な子供の気持ちが書かれた作文なので、毎回楽しみです。
また今週もよろしくお願いいたします。
メールありがとうございます
くんは作文にも書いてありましたが
理科のことに興味があるようなので
高校生の勉強している数学が気になったのでしょう。
そうやって自分の興味が広がり
こんど紀伊国屋書店に行ったときには
高校生の参考書コーナーに足を運んでいるかもしれません
作文の件ですが、面談のときにお話したように毎回試行錯誤です。
メモを書いているときに、どんな言葉を投げかけるか、
私も真剣勝負です。
誘導してもいけないし
本人の小さな発見のよろこびを奪ってもいけないし
高校生の数学を教えているよりも大変です
添削してしまうと、子どもの関心がそっちに向かってしまって、ありきたりのつまらない作文になってしまうことがあります。
授業では添削の代わりに
井戸掘り作業で話題をあっちこっちに飛ばして
発想を自由に広げてほしいと思っています。
実はメモに出てこなかったことの方が重要だったりします。
くんの「本当はこうしたい!」という思いは
まだ形にはなっていなくて、今いろんな経験を積みながら
少しずつ醸成されているように思うのです。
これからどんどん大きな鉱脈を掘り当て、栄養満点のおいしい水をいっぱい飲んでますます成長していきます。
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